Super Dモデルは1950年代初期のヴィンテージマウスピースである通称”ダブルリング”をコンセプトにデザインされたマウスピースでニューヨークバージョンとフロリダバージョンが用意されています。バッフルの先端部分はやや高めですがチェンバーにかけては低めに掘り込まれており大きめのチェンバーを持ったデザインで比較的鳴らしやすく、パッチの効いた図太いサウンドや太く柔らかさのあるサブトーンなどリンク系ジャズサウンドが楽しめるマウスピースとなっています。
こちらは金メッキ仕様のSuper D New York versionです。
【スタッフのコメント】 見た目を含めヴィンテージを意識した設計になっておりリンク系サウンドが楽しめるモデルです。バッフルはやや高めで先端部分の高さのあるバッフルが少し伸びた後にチェンバーに向かって低くデザインされていますのでパンチの効いたサウンドも出しやすいです。RetroRevivalにはリンクスタイルのモデルがこちらのSuper D NewYorkの他にSuper D Florida、Crescentの3種類のモデルがあり、よりローバッフルな仕様はCrescentですがこちらのモデルでも十分に柔らかくファットさのあるジャズサウンドを出すことができます。ブレスノイズもしっかりと出せますので渋みのあるテナーらしいサブトーンを楽しむことができます。以前はバッフルの仕上げがつるつるとした光沢仕上げでしたが現在はザラつきのあるブラッシュドのような仕上げになっておりそういった仕上げの違いも細部の音色のニュアンスに影響を与えているかもしれません。また、ファットな音の中にも芯のある音色を感じますので音がぼやけて浅い音になることもありませんし、図太い音で豊かな音色が広がります。オリジナルのヴィンテージマウスピースと比べるとヴィンテージサウンドというわけではありませんが、上質なオットリンク系サウンドを持ったクオリティの高いマウスピースだと思います。息の通りもスムーズで図太くファットさのあるリンク系サウンドをお探しの方にはお薦めのマウスピースです。